A 粘膜上皮
B 粘膜固有層
C 筋層(内縦)
D 筋層(外輪)
E 外膜
尿管の粘膜上皮は、移行上皮である。収縮しているときには細胞層が厚く、縦ひだが見られるが、尿通過の拡張時には、ひだは消失する。最表層には、大型で1ないし2個の大きな核を有する細胞が並んでいる。移行上皮の基底層と結合組織の間には基底層がある。粘膜固有層は、膠原線維に若干の弾性線維を交えた線維性結合組織で、毛細血管網が発達している。粘膜筋板は存在しない。 筋層は、上部2/3は内縦、外輪の二層、下部1/3では内縦、中輪、外縦の三層の平滑筋層からなる。平滑筋層の外部には、線維性結合組織の外膜がある。