胃幽門部(ヒト)
A 胃小窩
B 幽門腺
C 粘膜筋板
この標本は幽門括約部を含む幽門部で、この特徴は単層円柱な表層粘液上皮に続く胃小窩がふかく、これに続く幽門腺 pyloric gland は分岐管状腺で1種類の円柱な粘液細胞からなる(観察は腺が縦断されているところを探して行う)。管状の腺と腺の間はlamina propria でそこには plasma cells や lymphocytes が多く、リンパ小節 lymphatic nodule もみられる。粘膜筋板は胃体や胃底のものよりも内輪外縦の2層がかなり明瞭となる。厚い筋層は幽門括約筋pyloric sphincter である。その他の組織学的特徴は胃体のものと同様である。