指頭皮膚(ヒト)〈手掌型の皮膚〉

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これは指頭皮膚で、表皮、真皮、皮下組織からなる。表皮は、基底層、有棘層、果粒層、淡明層、角質層からなり、手掌型の皮膚では角質層は非常に厚く、表皮の厚さの 1/2から2/3を占め、扁平な無核の好酸性の角質細胞からなる(角化)。表皮の表面の隆起と溝は、皮膚小稜と皮膚小溝である。角質層の裂隙は、人工産物である。真皮は、乳頭層、乳頭下層、網状層からなり、真皮乳頭内に触覚小体(マイスネル Meissner )が観察される。エックリン汗腺は不分岐単一管状腺で、終末部と移行部と導管からなる。導管は表皮内導管(曲導管と直導管)と真皮内導管(汗管)に分類され、曲導管は終末部と糸球を形成する。終末部は、腺細胞(明調細胞、暗調細胞)と筋上皮細胞からなる。導管が外部に出る部位を汗口という。真皮内、特に汗腺周囲に、神経周膜に囲まれた神経線維束が豊富に見られる。手掌腱膜も観察される。

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