リンパ節(ヒト)
リンパ節の形状から考えて、標本がリンパ節のどのような断面か推測せよ。被膜、梁柱、皮質小節、胚中心、門(常に見えるとは限らない)などなど。拡大をあげて皮質小節を詳しく見てみよ。小リンパ球の小さな核以外に色々な大きさと、染まり具合を示す核が見つかるであろう。これらの核がどんな細胞のものか考えよ。リンパ洞の細網細胞・線維は、腹部大動脈と下大静脈の標本に見られるリンパ節の方が観察しやすい。パラフィン切片(新)は、炭粉沈着症 silicosis の強いリンパ節である。 リンパ小節周囲の傍皮質(結合組織)内に炭粉を取り込んだ macrophage が豊富にみられる。被膜、リンパ洞(辺縁洞)、リンパ小節の構造(冠あるいは帽状域、胚中心)の良く保存された部分があるのでそのような部位をえらんでリンパ球の分布及び細網細胞について観察せよ。胚中心にはリンパ球の他に 肥満細胞や形質細胞も観察される。