大陰唇と小陰唇(ヒト)
A 大陰唇
B 小陰唇
C 静脈叢
大陰唇も小陰唇も皮膚のひだで、表面の表皮、真皮および皮下組織からなる。大陰唇では真皮から皮下組織にかけて毛包に包まれた毛、汗腺(主にエックリン汗腺、時々アポクリン汗腺もある)、毛に付属した皮脂腺、横断された平滑筋線維束がみられる。これより深部の皮下組織には、皮下脂肪組織、血管(動脈と静脈)、神経、多量の膠原線維がみられる。小陰唇の表皮は大陰唇から続いているが、次第にその厚さを増す。小陰唇には毛に附属しない独立脂腺が発達しているが、毛や汗腺はない。皮下組織には静脈叢がよく発達している。小陰唇の深部には前庭球が観察される。