膠原線維(ヒト肝臓)
A 小葉間結合組織 interlobular connective tissue
B 肝小葉 lobus
C 小葉間静脈 interlobular veins
D 小葉間胆管 interlobular bile ducts
E 肝細胞 hepatocytes
F 線維芽細胞 fibroblasts
ヒト肝臓では肝小葉間の結合組織は発達が悪く、観察しにくい。ブタ肝臓(肝小葉間結合組織の発達が良い)と比較せよ。肝細胞は多角形をした区画に分かれていて、これを肝小葉という。肝小葉と肝小葉を区切る仕切の部分が小葉間結合組織で、ここに膠原線維が見られる。肝小葉間結合組織の中を、肝動脈に由来する小葉間動脈、門脈に由来する小葉間静脈、毛細胆管に由来する小葉間胆管が走っている。上の写真では小葉間動脈がわからないが、小葉間動脈と小葉間静脈、小葉間胆管は組になって一緒に走ることが多く、これらを総称して小葉間の三つ組みと言う。