食道(ヒト)〈縦断〉

A 非角化重層扁平上皮
B 粘膜固有層
C 粘膜筋板
D 粘膜下組織
E 食道腺
F 内輪筋層
G 外縦筋層
H 外膜

内外の2層からなる筋層は一般的には消化器では、平滑筋である。
しかし、食道は上部1/3はほとんど横紋筋で構成されているが、中央1/3は両者が混在し、下部1/3はほとんど平滑筋で構成されている。

筋層間には神経細胞と神経からなるアウエルバッハ神経叢がある。粘膜下組織内に粘膜下神経叢(マイスナー神経叢)がある。この両者の神経叢の働きによって蠕動運動が起こる。
食道腺の終末部は粘液細胞群と漿液細胞群からなるが、両者が混在することはない。漿液細胞群は終末部の末端にのみ存在し、半月とよばれる。

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