喉頭蓋（ヒト）
A 喉頭口側
B 口腔側
C 喉頭蓋軟骨（弾性軟骨）
D 前喉頭腺（混合腺）
E リンパ浸潤
口腔側から喉頭口側の上半分は、重層扁平上皮であり、喉頭口側の下半分では徐々に多列線毛上皮に移行する。また、喉頭口側の重層扁平上皮内には味蕾がみられる。太い血管や神経、それに前喉頭腺（混合腺）があるところが粘膜下組織である。この腺は喉頭口側に多く、上皮下に近い位置にある導管では導管上皮が多列線毛上皮の形態を呈しており、その周囲に多くの lymphocytes の浸潤がみられる。両粘膜の中央部に縦断された喉頭蓋軟骨が軟骨膜 (緻密な結合組織）で包まれて見える。