単層円柱上皮(ヒト空腸)
A 上皮
B 粘膜固有層
C 杯細胞(核)
E 終末扇
F 刷子縁
G 終末堤
腸絨毛の拡大である。上皮は、吸収上皮細胞と杯細胞によって構成される。杯細胞は粘液分泌細胞である。杯細胞の粘液の貯留している部分は白く抜けたようになっている。吸収上皮細胞には管腔面に沿って、微絨毛が密に配列した刷子縁(brush border)がみられる。 微絨毛の付け根領域に相当する部分が一本の線のように見え、終末扇(terminal web)という。終末扇上に隣接する上皮細胞間をつなぐ線(電顕的には細胞間連結装置)が見られ、これを終末堤(terminal bar)という。