骨(ヒト中手骨)

A 緻密骨
B 海綿骨
C 骨髄腔

成熟骨は断面の肉眼像から、骨質が非常に緻密な部分である緻密骨と、薄い骨梁が網工状に走り一見海綿状に見える部分である海綿骨とに分けられる。緻密骨と海綿骨は、構成要素の違いではなく、単に骨質の量的な違いにすぎない。
海綿骨は常に緻密骨で覆われ、内部には骨髄腔と呼ばれる空隙がある。
緻密骨には血管を通すための管系が発達しているが、海綿骨は血管を欠き、酸素と栄養は骨髄の血管からの浸透によって受けている。