血液 (ヒト)
A 好中球
B 血小板(栓球)
Field 染色
好中球は白血球のなかで最も数が多く、約60〜70%を占めている。生体内では、直径7〜9μmのほぼ球形で、塗抹標本では12〜15μmとなる。核は染色質に富み、2〜5葉に分葉している。
好中球の細胞質には特殊顆粒とアズール顆粒がある。これらの顆粒は好中球の食作用の過程において、貪食した異物や細菌を殺菌・消化する作用をもつ物質を含んでいる。
塗抹標本では、血小板は数個ないし数10個が凝集してみられることが多い。骨髄の巨核球の細胞質がちぎれてできたものなので、無核である。
血液1μl内に約20〜25万個含まれ、血液の凝固に関与する。