褐色脂肪組織(ヒト胎児、腎脂肪被膜)

A 褐色脂肪細胞の核
B 褐色脂肪細胞の脂肪滴

褐色脂肪組織は、冬眠をする哺乳動物などに発達している脂肪組織で、おびただしい数のミトコンドリアと、豊富な毛細血管が発達しているため褐色に見える。褐色脂肪細胞の脂肪滴は多胞性である(つまり1個の脂肪細胞の中に脂肪滴が複数ある)。白色脂肪組織と比較すると、脂肪滴以外の細胞質が占める割合が多く、染色されやすい。核も丸みを帯びている。ヒトでは胎生期や新生児の肩甲骨の間や腎臓周囲に見られるが、成人では少ない。

結合組織に戻る