GREETING
当教室のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。主任教授である松崎利行より、当教室について簡単にご説明いたします。当教室、生体構造学分野は、解剖学に基礎を置く教室です。教室の歴史をたどりますと、群馬大学の前身である前橋医学専門学校が設立された昭和18年から解剖学教室の開設に始まります。当時は1つの解剖学教室でしたが、昭和27年に当教室の前身である解剖学第一講座、および解剖学第二講座の2つの解剖学教室の体制となりました。解剖学第一講座としての初代教授は伊東俊夫教授でした。その後、昭和45年から第2代教授として柴崎晋教授、平成7年より第3代教授として藤本豊士教授、平成12年より第4代教授として高田邦昭教授(現在、本学学長)、そして、平成22年より第5代教授として私、松崎が担当しています。教室の名称として「生体構造学分野」となったのは平成15年の大学院講座化に伴ってですが(当初は「生体構造解析学分野」でしたが)、解剖学に基礎を置く教室です。
われわれの身体は臓器・組織・細胞・分子・原子と階層構造をなして精巧に構成されています。生体機能を理解するためには、まずその正確な構造を、階層構造を掘り進みながら理解することが大切です。当教室では、研究面では、顕微鏡を用いた形態学的手法を基盤として、分子生物学的手法も積極的に取り入れ研究をおこなっています。現在のメインテーマとしては細胞膜の水チャネルであるアクアポリンの研究をおこなっています。そのほか、分子レベルでそれぞれの分子が細胞内、そして生体内でいかなる機能を持っているのかを解明すべく、基礎的な研究をおこなっています。学生教育にあたっては、解剖学のなかでも組織学を中心として組織・細胞レベルでの人体の構造と機能を理解すべく講義・実習をおこなっています。解剖学は医師を目指す医学生にとっての長い道のりにおける初めの関門であります。病気について直接学ぶことは少ないのですが、病気を理解し、治療していくうえできわめて大切な知識を身に付ける時期です。将来医師として患者さんと接するときに、患者さんの助けになれる立派な医師となるよう教育をおこなっています。
HISTORY
群馬大学大学院医学系研究科 生体構造学の歩み
昭和18年 解剖学教室の開設。新島迪夫教授が解剖学を担当。
昭和22年 新島教授の東京医科歯科専門学校への転任にともない、伊東俊夫教授が東京女子医学専門学校から赴任。
昭和27年 解剖学第二講座増設にともない、解剖学第一講座となり引き続き伊東教授が担当。
昭和35年 本教室初の大学院医学研究科課程修了者として、渡仲三、渡辺昭両氏が学位を取得。
昭和45年 伊東教授の定年退官にともない、柴崎晋教授が教室を主宰。
昭和54年 伊東名誉教授が、脂肪貯蔵細胞(伊東細胞)研究により日本学士院賞を受賞。
平成7年 柴崎教授の定年退官にともない、藤本豊士教授が京都大学から赴任。
平成12年 藤本教授の名古屋大学への転任にともない、高田邦昭教授が群馬大学生体調節研究所教授から赴任。
平成15年 大学院講座化により、解剖学第一講座は、器官代謝制御学大講座のなかの生体構造解析学分野となる。
平成22年 高田教授の群馬大学長就任にともない、松崎利行教授が日本医科大学から赴任、現在に至る。
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講座主任
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講師
向後 寛Hiroshi KOGO東京大学理学部生物学科動物学教室卒業(平成5年)
理学博士(論文)(東京大学 平成12年)
研究テーマ : 減数分裂特異的な染色体動態とチェックポイントの分子機構の解析
所属学会 : 解剖学会、分子生物学会、動物学会向後 晶子Akiko IIZUKA-KOGO -
助教
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学部生/UNDERGRADUATE
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技術専門職員/TECHNICAL STAFF
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事務補佐員/SECRETARY